我が子の名付け
子供たちと、名付けの話をしていて思い出したことがあります。
夫と義妹の名前は、祖母が付けたと聞いていました。
本人たちは自分の名前を気に入っていたので、特に何とも思わなかったのですが、
よく考えると、私の姑(夫の母)は自分の子供の名前を、
姑(夫の祖母)に決められたことになります。
私たちに子供ができた時名付けの話になり、姑が
「私は自分の子供に〇〇って名前を付けたかった」
と言っていたことがありました。
確か、「〇の漢字がつく名前にしてほしい」と言われた記憶があります。
ありふれた名前で知り合いにも同名がいたことや、
夫婦で決めるつもりでいたので、聞き流しました。
ですが、姑は勝手に決められて、とても素敵な名前とは言え、
最初に我が子に送る「名付け」というプレゼントを、姑に持って行かれたことは
気持ちの良いものでなかったろうなぁと思いました。
もちろん、姑もその名前に賛成したのだと思いますが、
私の夫は姑に決めさせることはしなかったし、私が字画にこだわる部分もあったので、
姑の意見を聞く気は全くありませんでした。
よく、どういった思いを込めて名付けしたのか?子供に話すことがありましたし、
学校の授業でも題材にされることがありました。
祖父母が付けることは悪いことではもちろん無いし、
ただ、あれだけ自分の考えを押し通す姑が、よく黙って受け入れたなぁと
今になって不思議に思えてきました。
子供のお祝い事
ただ、お宮参りや初節句・七五三など、子供のお祝い事の行事は
自分が親からしてもらったことは自分の子供にもやってあげたい、
という思いが強かったようです。
ですが、姑が嫁いだ先は田舎で小さな村社会。
そんなことをする家は近所の誰もいない!と義祖母は大反対だったようです。
「そんな派手なことをするのはみっともない」
と言われ、一緒にお祝いをしてくれなかったそうです。
でも、そこは譲れない姑は実家に帰って強行しました。
見送りもしてくれず、写真も撮ろうとしなかったそうですが、
悪いことをしているわけではない、と割り切ったと言っていました。
だからなのか、私たちの子供の成長につれてのお祝い事は、どれも盛大にやってくれました。
・お宮参り
実家や親戚を呼んで近くの料亭を予約。
・お食初め(百日の祝い)
鯛を始め、豪華なお膳を作る
・初正月
全員着物を着て親戚をおもてなし。
・初節句
実家や親戚をご招待して、自宅で宴会。
・初誕生
紅白の一升餅を背負わせて歩かせ、物選び。
・七五三
着物をあつらえ、記念写真を写真館で撮影、料亭で宴会。
・お稚児行列の参加
3回出ると幸せになれる、と言われ3回参加。
私は、有難いとは思いながらも、親戚従弟まで呼ぶのがなかなか大変で
冠婚葬祭まではいかなくとも、とても疲れる行事でした。
子供の成長を祝うためなのですが、今考えると自分が姑(義祖母)からしてもらえなかったという、意地のようなものが姑にはあったかもしれません。
私も子供たちにはできるだけのことをしてあげたいとは思いますが、
こういった行事ごとが嫌いな家の人と子供たちが結婚したら、
その時は私の自我は抑えて、子供たちに任せようと思いました。
多分、一番喜ばれるのは、
「口は出さずに金は出す」
です(笑)
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