看護実習が辛くて自殺・・・
2022年7月、看護専門学生が実習の辛さに耐え兼ねて
自殺をしてしまったニュースがありました。
news.yahoo.co.jp
それは、とても他人事とは思えないことでした。
何故なら つい先日まで、娘も実習が辛くて
自殺しようとしていたから・・・。
助産師を目指す娘
娘が助産師になりたいと思ったのは、
私が娘を出産した時のホームビデオを見て、
「この助産師さんのおかげで頑張れたんだよ」
と言ったことがきっかけでした。
助産師は看護職の中で唯一独立開業ができる資格であり、
女性にしかできない仕事です。
少子化が進む日本ではありますが、
助産師の成り手は減っているため需要はある職業。
看護師の専門学校を卒業し、
助産師を目指すために入学した学校も公立専門学校で、
学費も私大とは比べものにならないくらいの安さ。
有難いもんだと思いました。
実習の大変さは覚悟の上でこの道に進みましたが、
想像もしていなかった助産学生の現実。
私は当事者ではないので、実際の大変さや何をしたのか、というのは言えませんが、
家族としてどんな辛さがあったのか、
どんな思いで娘と関わってきたのかを備忘録として、
そしてこれから助産師を目指す方の参考になれば、
と書いていこうと思います。
そもそも何故 こんなことを書こうと思ったかと言うと。
あまりにも医療現場が
ブラックだったから・・・
いや、看護師に限らず医師の方はもっと大変だろうと思います。
どちらも命を預かり病気や健康を扱う大変な仕事。
だからこそブラックではアカン！と痛烈に思います。
まず助産師とは、看護師の資格を持っていないと
助産師の資格を得ることができません。
実習では10例の分娩介助を取らなければならず、
このコロナのご時世難しそうです。
実際に出産を控えた方を産後まで受け持つのですが、
単発のお産でも妊婦さんが学生の分娩介助を
許可してもらえなければいけません。
お産件数も減り、コロナで家族も立ち会えないのに、
学生に赤ちゃんを取り上げてもらうことを拒否する方ももちろんいます。
限られた実習期間中に件数をこなせないといけない焦りもあります。
助産師の専門学校を受験したときに、試験官から
「本当に大変ですがやっていけますか？」
と問われたそうです。
大変なのは覚悟の上ですが、何がどう大変なのか？
あまり深刻に捉えていませんでした。
看護専門学校でも実習は経験済で、
その際にも実習の厳しさや大変さは経験していました。
それだけではない実際の大変さとは？
何が大変？
まず、本格的な実習が始まる直前まで、
どの病院に割り振られるか分からないので、
家から通えない場所だとアパートを借りる必要があります。
娘の実習先は家から通うには不都合な場所だったため、すぐにアパートを探しました。
まずはここでかなり苦労しました。
短期間の賃貸契約ができる物件が限られている。
しかも、病院まで徒歩10分圏内にしないといけない。
お金に余裕があればどこでも良いのでしょうが、そんな家庭ではなく。
レオパレスや賃貸を毎週探し、実習開始まで1ケ月もなく焦りました。
※ちなみに医療従事者割引、というのもありましたので、
今後探される方は知っておいて損はないかもしれません。
病院のすぐそばにあるアパートは学校が借り上げてくれていますが、
ここはお産の待機するときのための産泊先として使います。
でもこの産泊先はコロナ対策もあり、学生は原則１人しか泊まれないということでした。
娘の実習グループは４人だったので、
光熱費は4人で割り、部屋の備品類も
自分たちで準備しなければいけません。
娘の住むアパートと、産泊のアパートで使うエアコンや机や布団など、２軒分の準備をしなければいけないのが大変でした。
学校に入学するときに一人暮らしを始めた学生もいますが、
学校に隣接している病院が実習先になるとは限らず、せっかくアパートを借りているのに遠い病院が実習先になった子は、そこまで通う交通費の出費も重なるなど、
これは入学して実習が始まらないと分からないことでした。
なので、運よく自宅から通える病院になる学生は何の出費もありませんが、
娘のようになる子もいるので、これは不公平感がありました。
指導者の不公平感
実習が始まると、学生一人ひとりに指導者さんがついてくれます。
長い実習期間、この
指導者さんがどんな人か？
によって学生の命運が分かれる
と言っても過言でないくらい大事なことでした。
何故なら 娘が当たった指導者のせいで、
娘は自殺を考えるまで追い込まれたからです。
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