夫に先立たれた姑
夫がまだ7歳の時、夫の父親は不慮の事故で亡くなりました。
その時まだ姑は30代で、二人の幼い子供と義両親が残され、本当に大変だったと想像できます。
田舎で頼れる旦那さんは亡くなってしまい、身体の不自由な義両親と子供の世話をしなければいけない。
自分が夫に代わって一家の大黒柱になって、家族を養っていかなければいけない。
その覚悟を突然持たなければならなくなり、お先真っ暗でとても不安だったと思います。
実際、亡くなってからの1年は記憶が無いそうです。
姑は子供を連れて実家に帰りたいと思っていたそうです。
それは当然の気持ちで、誰も責めることはできないことだと思えます。
葬儀が落ち着いてからなのか、どんなタイミングだったのかは不明ですが、
ある時、祖母は姑の足にしがみつき、「帰らないでくれ」と泣きながら懇願したそうです。
その光景を想像するだけで、泣きそうになります。
そんなことをされて、振り払って出ていくことはできなかったと、姑が言っていたことを今でも時折思い出します。
私ならどうするだろう・・・
私には無理な気もするし、考えても分からないです。
ただ、姑の決断を尊敬する気持ちは今でも変わりません。
すごいなぁ、よく今までやってきたよなぁ
と心から思います。
忘れられない祖母の言葉
祖母からすると自分の息子を亡くしたことになり、
自分よりも子供に先立たれることは、この世の一番の不幸だったと思います。
姑から夫に先立たれた嫁の気持ちを色々聞いてきた中で、私が一番衝撃的だったのが、祖母の言葉です。
「○○ちゃん(姑のこと)が 死んだんじゃなくて良かった」
これ、分かりますか?
祖母からすると息子を亡くしているのに、嫁じゃなく息子で良かった
と言ったんです。
祖母の思いは、幼い子供が母親を亡くすのはあまりにも可哀想だから、
ということです。
私は、祖母の本心かどうだったのかは分かりませんが、
たとえ本心でなくとも、この言葉はとても言えないと思いました。
すごいな、おばあちゃん・・・
そして、それを実際に言われた姑は、
「そんなことを言ってくれる人を残して出て行くのは人間じゃないと思った」
と言っていました。
別居を決めた私
時々、私は別居に踏み切ったことをこれで良かったのかな?と考えることがあります。
もちろん後悔はしていません。
ですが、祖母や姑が長年耐えてきた我慢を、私は出来なかったなぁと思ってしまうことがあります。
姑は姑。私は私。
何が正しくて何が間違っているとか、決めることはできませんが、
この祖母の言葉や姑の決断を思い出す時、
敵わないなぁ
と思います。
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