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嫁姑・同居問題に悩み病んだ私が『良い嫁をやめる!』と別居を決断。姑の呪縛から逃れ、自分の人生をやり直します

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「バスがだめなら飛行機があるさ」〇〇な女!

笑い飛ばす女

私は昔から脚本家の内館牧子さんがとても好きです。

ドラマもほぼ見たし、本やエッセイも大好きでした。

特にドラマは毎週の楽しみだったし、展開や登場人物に憧れたり今見ても面白いと思えるものばかりです。

 

独身時代に引っ越しを機に、沢山の本を処分してしまったのですが、今でも心に残っていて、もう一度読んでみたいと思うものの、古すぎて購入できない本がいくつもあります。

その中の一つが内館牧子さんの

「バスがだめなら飛行機があるさ」

です。

 

こちらは大河ドラマ「毛利元就」で大評判だった、登場人物の女性たちから学ぶ生き方のヒントが書かれたものです。

例えば、「劣等感を持つ女」、「嫉妬する女」、「頼られる女」など、様々な女性が出てきます。

この本の中での女性はどなたもとても魅力的で素敵なのですが、私がとても印象的なエピソードがあります。

それは「笑い飛ばす女」の中に出てくる話です。

 

1996年、元巨人軍の松井選手がホームランダービーでトップ争いをしていた時、38本目を打った後、パタっと止まってしまった。

ファンは今か今かと待っているんだけど、全然出ない。

そんな中残り1試合になってしまった最終戦に向かうために、新幹線に乗り込む松井選手をテレビのスポーツニュースが映し出していました。

ホームを埋め尽くしていたファンの一人が、声をかけました。

「松井、39本目はどうしたんだっ。39本目はっ!」

 

打てなくて一番苦しんでいるのは松井選手本人です。

これを見ていた内館さんはとても憤慨し、そのことを後日友人である巨人軍監督の

原辰徳さんに話したそうです。

 

肯定思考とは

すると、話を聞いてしばらく黙っていた原さんが、ポツリとこう言いました。

「みんな38本も打っているという凄さを忘れちゃうんだよね」

 

この一言は内館さんにとってショックだったそう。

内館さんが怒っているのは、

「なぜ松井さんの気持ちを逆なですることを言うのか?」であって、

「38本という凄い数字を忘れている」ということではない。

 

その後で原さんはもう一言、言いました。

「ファンって前向きだから忘れちゃうんだね」

 

この言葉、「全てを肯定してかかっている」という原さんの人間としての器量の大きさを現していますよね。

内館さんも惚れ直したそうです。

 

これは、単なるプラス思考とは違っている。

原さんが単なるプラス思考なら、きっとこう言ったでしょう。

「ファンのそういう言葉ってバネになるんです。『1日に2本打って、あっという間に40本にしてやるよ』と思わせてくれる言葉です。そう受け取ればいいんですよ。」

 

これは単なる「プラス思考」であって、世にいう「ポジティブ・シンキング」です。

 

でも、比べたら分かるように、「肯定思考」って、もっと優しくてもっと深くて、プラス思考にあるような頑張りが表に立たない。

現状を肯定して評価するところからの、とても穏やかな優しさだから、相手が楽になる。

 

正確なプラス思考と肯定思考の言葉の定義はひとまず置いておいて、

私はこの話を読んだ時から「肯定思考」というものを、自分の根幹に持っておきたい、と思うようになりました。

 

もちろんいつでもそうできるわけでもありません。

ただ、自分の知らないことや分からないこと、経験していないことを否定しないことは、とても大切です。

子育てでも気を付けていましたし、人間関係でも大事なことだと思う場面が沢山ありました。

 

「バスがだめなら飛行機があるさ」は、当時の三菱重工の牧田興一郎社長の言葉で、

全てを肯定して呑み込む、腰の据え方の表れです。

 

悟らない女

こう話すととても良い子ちゃんのようですが、内館さんの面白いところはこれだけでは終わりません。

 

「悟らない女」という女性も描かれています。

ドラマで一番人気だった松坂慶子さん演じる「杉」という女性です。

あらゆることに対してハンパな精神を嫌う、喜怒哀楽をシンプルに表現する女性。

 

タイトルにあるように、「バスがだめなら飛行機があるさ」という、悟ろうともがくようなことは、絶対に考えない女性。

杉は、「プラスになんか考えられないわよっ」と正面切って嘆くタイプ。

 

そして、何でも面白がって、底の浅いプラス思考で悟ろうともがいたり、人に嫌われないようにと頑張ったりしない、ストレートな「超自然体」。

この杉という女性がドラマでは一番に人気だったようです。

誰もがしたくても出来ない、半端な精神論をふりかざすようなバカではなく、悟らない女。

見ていて気持ち良い、スッとした気分になる女性です。

 

どちらも、愛らしさのある女性。

そして、どちらも

「腹をくくって楽しんだ方が得」

という生き方。

 

他にも、リアルで居るよねと思う女性だったり、うわぁカッコいい!と思う女性も沢山出てきます。

 

 

そしてドラマの主人公、毛利元就を最も好きだと思うところは、59歳にして本格的なスタートを切った男だということ。

59歳から本格的な攻めに転じ、中国地方を制覇しました。

 

始めるのに遅すぎることなんか無い、と証明してくれた武将です!

 

 

 

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