無能なのに出世する不思議
私の本能が拒絶したその上司Aさんは、管理職に昇格してからというものの、
態度が偉そうになっていきました。
男性は特に多く感じるのですが、役職を与えられてこそ能力を発揮するタイプと
役職が付くと自分が偉くなったと勘違いする人がいるな、と思います。
Aさんはまさに後者で、自分が社長から頼られ、会社の決定権を持っていると勘違いしているのが態度に表れるようになりました。
その頃から、Aさんの実力の無さが浮き彫りになり、下の人たちからは全く信頼されなくなり、嫌われていきました。
ただ、そもそも何でこんな人が会社のトップに近い位置まで登っていけたのか?
上の人に取り入るのが上手いが、何故気付かれないのか?
不思議でした。
ですが、ある本を読んで長年のモヤモヤがスッキリしたのです。
サイコパスなのか?
・他人の不幸を平気で見ていられる
・人の痛みに対する共感性が低い
・一見、魅力的で仕事ができるように見える
・有能な人に多く、100人に1人はいると言われる
(織田信長や毛沢東もそう考えられる)
・残酷で合理的な物事の考え方をする
・フリーライダー(ただ乗りする人)
他にも色々な特徴があるのですが、読んでいて当てはまる部分が多かったのです。
ただ、どうしてもしっくりこないことがあって、それは
「Aさんは有能ではない」
ということでした。
サイコパス気質は間違いないけど、猟奇的な精神異常者ではない。
そして、100人に1人というような、居ないと社会的発展も無い、と言えるほどのデキル男ではないのです。
Aさんの立ち回り方の特徴を表すエピソードをいくつか挙げてみます。
自分より出来る人を排除していく
Bさんという社外から引き抜かれた有能営業マンがいました。
AさんとBさんは、最初はとても仲良くしており、何でも相談しながら仕事を進めていくような、いわゆるAさんの右腕的存在でした。
Aさんはまず、自分では決断をしません。
責任を取りたくないので、「みんなで協力して」という手法で必ず人に相談し、有能な誰かに決断をさせます。
そして、社長には、あたかも自分が考え・決断したように報告します。
人の手柄を取るのです。
面倒なことは自分ではやらず、人に委ねます。
皆で考える=相手に考えさせる
決断を下す=人の思考・思想を自分の決断とする
そんなことが続くと、さすがのBさんも嫌気がさしてきます。
面倒を押し付けられ、自分はやらないAさんに対する不満・不信感が募り、
次第にAさんから離れていきました。
すると、自分の代わりに働いてくれる有能な人が敵に回ったと感じたAさんは、
なんとBさんを降格させ、家族と離れた営業所へ左遷させたのです。
勿論、最終的な人事決定は社長なのですが、そう仕向けていくのです。
どのように仕向けていくかと言うと、まずはAさんの身近にいる人にBさんの悪い情報を流すのです。
そして、Bさんが自分を見放して去って行ったことを周囲に悟られないよう、
「Bさんは離婚して精神的におかしくなってから、仕事もうまくいかなくなった」
と別の理由を相手に印象付けるのです。
そして、Bさんの何気ない仕事上の失敗を、大げさに吊るし上げ降格に追い込みました。
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